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令和2年第3回一般質問 「県有緑地の災害防止対策について」

2020年9 月26日 (土)

(質問要旨)

県有緑地の災害防止対策について

昨年9月の台風第15号により、古都の風致を保全するために県が買い入れた鎌倉市内の県有緑地で、倒木や土砂崩れが多数発生し、地域住民の生活に支障をきたす様々な被害があったと聞いている。

本県の県有緑地は、特に住宅と密接した環境にあることから、一旦、災害が発生すると、緑地だけでなく、周辺住民の生活にも予期せぬ被害をもたらす危険性を常に合わせ持っていると、改めて認識する必要がある。

今後、自然災害が激甚化し、同様の被害が増えることが危惧される中で、県有緑地について

も、大規模災害にも耐えうる強固で持続性のある災害防止対策を講じていくことが重要であると考える。

そこで、本県の県有緑地について、昨年の台風第15号による被災状況を踏まえ、今後の災害防止対策にどのように取り組んでい

くのか、所見を伺いたい。

スライド1

(答弁要旨)

次に、県有緑地の災害防止対策についてお尋ねがありました。

県では、歴史的風土特別保存地区や近郊緑地特別保全地区など、特に重要な緑地を開発から守るための買い入れを進めており、現在、鎌倉市など14市町に351ヘクタールの県有緑地を所有しています。

これらの県有緑地を良好に保全するため、

定期的な巡回や近隣住民の方からの情報等により危険箇所を把握し、危険木(きけんぼく)の伐採や斜面の崩落防止工事を行い、台風等による被害の未然防止に努めています。

しかし、昨年の台風第15号では、近年経験したことのない豪雨と強風により、倒木や斜面崩落が148箇所で発生し、このうち37箇所では、家屋損壊や道路への土砂流入など、甚大な被害を受けました。

被災後直ちに、仮設防護柵の設置等の応急復旧を行い、台風が続いた場合の二次被害

に備えました。

今回の台風被害を踏まえ、頻発化・激甚化する自然災害に備えるためには、危険箇所を

精査し、予防的な危険木の伐採や防災工事を強化する必要があります。

そこで県では、水防災(みずぼうさい)戦略に位置付けた、県有緑地の防災対策を速や

かに実施します。  

具体的には、緑地から近隣の住宅の屋根まで伸びた危険木や、土壌が浅く根の張りが弱

い大木の伐採、木に絡まったフジの蔓(つる)の除去など、災害の原因となる樹木等を順次除去します。

これにより、今年度計画していた危険木の伐採は、概ね完了する見込みです。

 さらに、台風で崩落した斜面の本格復旧を進めるとともに、予防的工事として、落石の

恐れのある斜面への落石防止ネット等の設置や、土砂崩れが起こりやすい急斜面のコンク

リート補強工事を加速します。

 県としては、今後も起こりうる大規模災害に対し、危機意識をもって災害防止対策に取

り組み、県有緑地の保全を図ってまいります。

 

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